私の悩みは、神経症の頻尿でした。きっかけは、15年前の試験中にトイレに行きたくなったことからです。
それから、どこへ行くにも何をするにも「今トイレに行きたくなったらどうしよう」・・・という心配がついてまわりました。
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一度考え始めると、どうしようもない不安感と焦りのようなものがあり、そのことで頭がいっぱいになってしまいます。
心療内科や前世療法などいくつか試してみたのですが、どれも効果がなく、もう一生治らないのではないかと諦めていました。
そんな中、新しい職場に就いたことをきっかけに、一気に症状が悪化しました。
通勤電車は、急行は(途中で降りられないから)怖くて、各駅停車しか乗れず、昼食中や仕事中も常に不安が付きまといました。
毎日が苦痛でどうにかしなくてはと思い、インターネットで散々調べた結果、やっと松尾先生にたどり着きました。
私は日本に住んでいるので、クリニックがロンドンにあることを知り少し悩みました。
しかし、「もうここしかない!」という変な確信があり、電話カウンセリング&セラピーを受けることにしました。
国際電話をかけることになるので、電話料金がすごく高くなってしまうのではと心配だったのですが、いろいろ調べた結果、通話料金が安くなるサービスを見つけ登録しました。
今思い返すと、よくここまでやったなと思います。
でもそれだけ先生のクリニックのHPを見て、「もしかしたら私も治るのでは?!」と希望が持て、先生とのメールのやり取りで確信が持てたのだと思います。
電話セラピーを始める前は、先生に何かをしてもらって治すと思っていました。しかし実際セラピーを始めてその考えは間違っていたことが分かりました。
問題は、そんな単純なものではなかったのです。 問題は、自分の内側にありました。
問題の根っこ(本当の自分)を知る作業は、嫌な自分と向き合うことでもありとても辛いものでした。
完璧主義、自意識過剰、人にバカにされたくない、受け身、自己中心的、今まで目を反らしてきた本当の自分を知りました。
また、不安感を遠ざけるテクニックなども教えていただき、徐々に症状は無くなっていきました。
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実はこの体験談を書く際に、最初に先生に送った問い合わせのメールを読み返して驚きました。
そこには、自分の辛い症状が長々と書いてありました・・・。
昔の自分はこんなに苦しんでいたのかと思うと、今の自分がどれだけ良くなったのか、そしてどれだけ幸せなことか分かります。
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今では、何をするにも自分がしたいかどうかが基準で、昔は頻尿が原因で後込みしていたことも、どうにかなるだろうと軽い気持ちで行動できるようになりました。
一つの考えに囚われず、どうにかなるさと気楽に考えることができるようになれたことが、何より嬉しいです。
感情的にならず、頭で理解する。物事を多面的に考える。0(白)か100(黒)かで考えない。 など自分に欠けているけれど、必要なことも教えていただきました。
今も自分の狡さや情けなさを気づき落ち込むこともありますが、それから目を背けて逃げたままで生きていくのは、さらに怖いことだと思います。
自分に甘く、理解の遅い私に根気強く諦めずに向き合ってくださる先生には、本当に感謝しています。ありがとうございます。
私にとって先生とのセッションは、生き方を教わっているようです。
まだまだ問題点の多い私ですが、先生からいただいたアドバイスを実践し、自分のものに出来るように努力しますので、これからもお願い致します。