パニック障害、過呼吸、恐怖症(乗り物、広場、対人)、過緊張が治り、怖くて何年も乗ることが出来なかったバスと地下鉄で毎日通勤できるようになった方から。

「柔軟性がある人」・・・この柔軟性と言う言葉について今まで考えたことがありませんでしたが、今回約5時間松尾先生とご一緒させて頂いて(※アニマルセラピー込みの野外セッション)、また最初の1時間で大勢の人を観察して、いろいろなことを学ばせて頂き、また考える機会を頂きました。

今までの私は、型にはまった考え方や行動を取りがちで、状況に応じて対応するということが上手にできませんでした。 また、一定の固定観念、枠に縛られていたように思います。

ですので、自分と異なる意見を受け入れにくく、表面的には理解したようなそぶりを見せても、心の中では「私はそうは思わない」と頑なに拒否反応をを示してきました。

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先生とご一緒させて頂いて、「犬なんかいなくなればいい。クリスマスには七面鳥の代わりに犬を焼いて食べて、1月にはこの世から犬がいなくなればいいんだー!」と、犬連れの先生に向かって大声で言ってきた犬嫌いのイギリス人男性に出くわした時、先生は聞く耳を持って男性の話に耳を傾け、でも手短に話を終えてその場を離れました。

私だったらどうするか、と考えた時に、最も苦手とするどう接していいか分からないタイプの人ですので、おそらく相手の言ったことに対してあいまいな笑みを浮かべ、そのまま言葉を交わすこともなくその場を離れるだろうと思います。

また、若い二人の男性が犬の鳴き声を真似して気を引こうとしていた時、先生はピシッと一言発し振り向くことなくその場を去りました。

私だったらどうするか・・・。聞こえないフリ、気が付いていないフリをし続けながら、無視して通り過ぎるだろうと思います。無視して通り過ぎられればの話ですが。

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この二点を考えても、この態度だと相手としては私がどういう気持ちなのか分からないですし、状況が異なっても同じようなあいまいな態度で、その場の状況に応じて対応するということが出来ておりません。

同じように犬を連れた散歩中の人たちとも自然にさりげなくお話をされていましたが、相手の方々も自然体で気負いがなく、何か特別なことを話すでもなく、その場その場に感じた、接して思ったことをお話されていたように思います。

また、相手は犬を連れていなくても、犬の犬種を聞いてきた人が何人かいましたが、話しかけてくる時もサラッとしていて、そうするとこちらも変に構えたりすることなくサラッと対応できると思いますし、またサラッとしている中でも礼儀はきちんとわきまえている人もいて、人と交流する、初対面の人と話をするというのは、今まで私が思っていたような大袈裟なことでもなく、その場で頭に浮かんだこと、ふと興味を持って聞きたくなったことを言葉にして、ただ「礼儀」だけはわきまえて、そしてその時の状況に応じた接し方をすればいいんだと思ったら、そんなに難しいことではないんだと感じました。

ただ、状況に応じた接し方と言うのは、最初のうちはその判断がうまくできないかもしれませんが、場数を踏むことによって自然に身につくと思いますし、またその時に自分がどう感じたか、不快に感じたか、嬉しく思ったのか、この人ともっと会話を楽しみたいと思ったか、相手の態度に腹が立ったか、それこそ直感で感じた自分の気持ちに従えばいいのだと思います。

良い人っぽく振舞おうとか、万人の人に好意を持ってもらおうとか、本当は嫌な気持ちがしているのに笑みを浮かべたりなど、今までの自分の対応は状況や自分の気持ちに従わず、無理をしていたから疲れたり、人と接することを楽しめない時が多々あったのだと思います。

状況に応じて接し方を変える、と言うよりは、大概似たり寄ったりの態度ではっきりとした態度を示すのではなく、時にはあいまいな態度でその場をやり過ごす・・・ これが今までの私の一般的な接し方だと思います。

これでは相手の印象にも残らないですし、すごく嫌われることがない代わりにすごく好かれることもない。 いてもいなくてもどちらでもいい存在になりがちでした。

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5時間の間に先生は通りすがりのいろいろな人から話しかけられ、また話しかけていらっしゃいました。

私が一人で公園に行っても、誰とも会話、交流しないのは、話すきっかけがないからだと思っていました。

誰も相手から話しかけられなくても、また一人でいても、こちらから話しかけたいと思う人がいたらさりげなく話しかければいいし、もし一人の時間を楽しみたかったら一人のままでいいし、

メリハリをつけると言いますか、万人に受け入れられたいという気持ちが今までありましたが、自分が好きだと思える人には親身になって尽くし、またそれ程なかよくなりたいと思わない人にはそれなりの態度で、みんなに同じような態度で接するのではなく、メリハリをつけた人付き合いを今後していきます。

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また最初の1時間でいろいろな人を観察しましたが、同じ人は一人もいない、そして皆自分の思い思いの格好や過ごし方をしていました。

私も我見でジャッジしたりせず、また自分と志向が異なる人とでもとりあえず心を開いてその人の話を聞き、そういう考え方もあるんだと一旦受け入れ、その上で判断していきます。

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今こうして書いていると、人に話しかけたり、話すことが怖くなくなってきました。

できそうな自分がイメージできます。

貴重な土曜日にありがとうございました。

とても多くのことを考えさせて、また学ばせて頂きました。